「長く使う」ことの大切さを伝えたい
10年以上前に購入してから、使い勝手が良くてどこへ行くにも一緒だった土屋鞄のトーンオイルヌメ・ジップトップショルダー。
使うほどに馴染み、色も風合いも深まってきました。
手入れをしながら大切に使ってきましたが、さすがに10年以上も使うと交換が必要なパーツが出てきてしまいます。
今回は、南町田グランベリーパーク内にある土屋鞄 童具店で修理を依頼してきましたのでそのようをお伝えしたいと思います。。
この記事では、修理内容、金額、かかる期間、そして感じたことを、実体験を交えてご紹介します。
一つの製品を長く大切に使うために、修理を検討している方の参考になれば幸いです。
南町田童具店で修理を依頼してきました
土曜日の午後に店舗を訪れました。
グランベリーパークのグリーンリビング 2F にある「土屋鞄製造所 童具店・南町田」は、来春入学用のランドセルを選ぶ家族連れでとてもにぎわっていました。
ラン活中のご家族の邪魔にならないようにしながら、店員さんの手が空くのを待ちます。
そして、対応が終わった店員さんに声がけをして、カウンターにて修理品を確認して頂きました。
今回依頼した修理内容
今回、僕の方から修理を依頼した内容は以下の通りです。
① ショルダーベルトの交換


ショルダーベルトの付け根付近の革が裂けており、これは全交換になるとのこと。
これまで一緒に歩いてきた証でもありますが、安全面を考えてしっかり直してもらうことにしました。
② メインファスナー引き手の交換(左右)

正面から見て左側の引き手が切れており、右側も摩耗が目立っていたため、両方とも交換をお願いしました。
こうしたパーツまで対応してもらえるのはありがたいですね。
③ 背面外ポケット下部の糸ほつれ
以前、応急的に接着修理をしてもらっていたポケット部分。
今回は新たに下側の糸がほつれていたため、部分的な再縫製で対応いただけることになりました。
修理内容のすり合わせが終わり、鞄を預けたらメールで見積もりが来るのを待ちます。
最大2週間で見積もりを出して頂けるとのことでした。
見積の確認と補修費用について
翌週の月曜日に、修理品が西新井の工房へ到着した旨のメールが届いていることを確認。
見積の期間は最大2週間と記載されていましたが、翌日の火曜日には修理見積のメールが到着しました。
依頼した修理内容の見積は以下の通りです。
▼補修内容
1. ショルダーベルトの革切れ ➝ ショルダーベルトの交換
ご料金:20,570円(税込)
ショルダーベルトの革が切れている状態を確認いたしました。
こちらは、ショルダーベルトの交換が可能でございます。
2. メインファスナー引き手の革切れ ➝ メインファスナー左右の引き手交換
ご料金:3,410円(税込)
お鞄を正面から見まして、メインファスナーの左側の引き手の革が切れている状態を確認いたしました。
また、右側の引き手も摩耗している状態でございましたので、
左右ともに引き手の交換にてご案内いたします。
3. 背面外ポケット下部の糸ほつれ ➝ 部分再縫製
ご料金:1,210円(税込)
以前、修理にてお預かりの際に、ポケットの入り口部分の革がきれておりましたため、応急的な接着にてお直しをしております。
このたびは、下側の糸がほつれている状態でございましたので、部分的な再縫製にてお直しをいたします。
追加で以下の修理内容を提案して頂きました。
▼追加補修のご提案
また、ご希望いただきました補修箇所の他に当社でも気になる箇所がございましたので、あわせてご確認くださいませ。
4. 正面前ポケット左右つなぎ革の革切れ ➝ 前ポケット つなぎ革交換(左右)
ご料金:8,360円(税込)
今回は一緒に修理をお願いすることにしましたが、「こういうところも見逃さずチェックしてくれるんだな」と感じられて、ブランドへの信頼感がより深まりました。
補修代の合計は 33,550円(税込)になりました。
店舗受け取りにしていますが、配送にする場合は別途送料がかかります。
なお、今回提示された見積書の有効期限は「本日より1ヶ月」となっています。
納得のいく内容だったので、修理を進めて頂くよう返信を済ませました。
修理期間と納期について
週明けには「【土屋鞄製造所】補修を進めさせていただきます」のメールを確認しました。
6月末に着手して、仕上がりは11月上旬を予定しているとのことです。
見積の際にも、以下のような記載がありました。
ご提示した修理料金についてでございますが、当社ではこの先も長くご愛用いただくために、ただ修理を行うだけではなく、なるべく製造当時と同じ形になるよう、お預かりしている製品1つ1つに対して、修理方法や縫製方法を考えながら可能な限りの修理を行っております。
また、一度組み立てられた製品の状態から修理を行い、再度元の形に戻すのは非常に難しく、細心の注意を払って行います。そのため、難易度や作業時間等を加味してご料金を算出しております。
職人さんが手作業で仕上げるため、これくらいかかるのはむしろ安心できるポイントとも言えますね。
まとめ|「直して、使い続ける」という選択
今回の修理費用は決して安くはないと思います。
しかし、それでも修理に出そうと思えたのは、このバッグを生涯のパートナーとして使い続けたい存在になっていたからです。
修理をするには交換するための素材が必要ですし、熟練した職人さんの手間がかかります。
ブランドによっては格安もしくは無料で修理してくれるところもあるかもしれません。
ただ僕自身としては、補修に必要な素材や熟練した技術に対する対価として妥当な価格ではないかと感じています。
もし、同じようにお気に入りのバッグや財布が傷んできていて「どうしようかな」と思っている方がいたら、
まずは店舗で相談してみるのをおすすめします。
土屋鞄は、長く使いたい人の味方です。
土屋鞄の製品を「買い替える」のではなく「直して使う」ことで、より深い愛着が生まれます。気になる箇所がある方は、ぜひ一度お近くの店舗へ相談されてみてはいかがでしょうか。
修理が完了したら、ビフォーアフターの状態をまたご紹介したいと思います。
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